グリーンちゅうず通信
野洲市ピックアップ「せせらぎの郷・須原」
2020年06月24日今回はせせらぎの郷・須原様でやっておられる、ゆりかご水田を紹介します。
昔の用水路は田んぼと川の水面が同じで、田んぼはコイ・フナ・ナマズなど、びわ湖の魚にとって絶好の産卵場所でした。
しかし圃場整備により、田んぼと用水路の高低差が2メートル近くになり、生き物を締め出すことになりました。
「魚のゆりかご水田」は、生き物が激減した田んぼに魚道を設置し、かつてのびわ湖周辺でごく当たり前に見られた景観を復活させる取り組みです。
化学肥料・除草剤をできる限り散布しない農法と魚道の設置により、毎年、びわ湖からコイ・フナ・ナマズなどが産卵しにやってきます。魚の餌となる微生物・プランクトンが豊富なうえに、稲の成長とともに魚は鳥などの天敵から身を守ることができるため、安心して大きく育つことができます。
琵琶湖の生き物と人が共生できる農業の創造に繋がるとても素晴らしい取り組みだとと思いました!